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2011年11月

冬の道東一人たび:後編

Furen3r


ハクチョウのいない風連湖

前夜、民宿の方からハクチョウ         Nemuro_014r_2

探鳥ポイントを聞き、翌早朝の

6時過ぎに、車でその地点へ

向かった。

その場所は「スワン44 ねむろ」

という道の駅で、風連湖を一望

できる絶好のポイントがあった。

行ってみて愕然とした。                 Nemuro_004r

湖が凍結してハクチョウは1羽も

いないではないか。

湖は鳥の鳴き声すらなく、

しーんと静まり返っていた。

確かに、風連湖のハクチョウは

12月中旬頃までが探鳥リミットで

凍結したら南下してしまうとは聞いていたが・・・

残念!宿に一旦引き返すことにした。


風連湖と春国岱について

風連湖は湖沼面積が14番目に     Nemuro_007r_2      

広く、12番目の十和田湖より

1割弱狭く、7806haの汽水湖。

伊豆沼+内沼が387haなので、

風連湖はその20倍である。

その風連湖と根室湾を分ける

砂州が春国岱(しゅんくにたい)

で、長さ8キロ、最大幅1.3キロの       Nemuro_017r

湿地及び原生林を形成している。

ともに2005年11月

ラムサール条約に登録された。

この風連湖周辺には

エゾシカ、キタキツネ、エゾリス、

エゾモモンガなどの動物や、

ハイタカ、オオワシ、クマゲラ、      Nemuro_035r

シマフクロウなどが生息し、

タンチョウの営巣地にもなって

いる。

それに、風連湖は数千羽飛来

するオオハクチョウや、結氷して

湖上を飛翔するオジロワシなど

も有名。

根室半島巡り

風連湖での探鳥ができない時を想定し、第2プランは練っていた。

それが車による根室半島巡りで、民宿から44号線で根室駅まで

行き、35号線を半島南回り。納沙布岬から北側を通り、根室駅に

戻るという旅程である。

走行距離が60キロぐらいと想定し、7時に民宿を出発し、

納沙布岬で1時間程滞在しても、4時間あれば根室駅に到着する

であろうというプランであった。

Nemuro1r

慣れぬ雪道

民宿を7時出発し、44号線を      Nemuro_044r

根室駅方面に向かう途中、       

温根沼(おんねとう)あたりに

少数のハクチョウの群れを発見。

35号線に入り、海側の雄大な

太平洋。海と反対側の広漠とした

平原を見ながら、車は順調に   

走行していった。                         Nemuro_101r_2

ところが、納沙布岬付近に近づい

たら、完全な雪道となり、スリップ

しないようゆっくり慎重に走った。

私は雪道を車で走ったことはない。

雪が降ったら、車に乗らない主義

だったので、さすがにあわてた。

何とか納沙布岬に8時半頃、到着。


納沙布岬:北方領土を望む

Nemuro_056r_2  Nemuro_068r_2   

Nemuro5r

納沙布岬は日本で北方領土に

一番近い地点にある。      Nemuro_067r

納沙布岬から3.7kmの距離に

ある貝殻島(岩礁)が一番

近いが、平べったい島の

水晶島が近くでよく見えた。

この日天気が良く、納沙布岬から

見えた北方領土は、水晶島の

他に、国後島の羅臼山と知床     

連山の泊山であった。

Nemuro_085r_4  Nemuro_080r_3 

納沙布岬からはるか遠く離れた国後島で雪を頂いた羅臼山は、

何故か神々しく見え、戻らぬ北方領土の象徴のように思えた。

一方、同じく冠雪した知床連山の泊山はどっしりとしてしかも優美。               

戦前、泊村の子どもたちにとって、泊山は格好の遠足場所であったと聞く。    

それが今ではロシア人による実効支配が続いている。

いつになったら、北方領土の島は日本に戻ってくるのだろうか。

島を追われた旧島民の無念さを思うと、心が痛む。                                     

Nemuro_055r Nemuro_061r Nemuro_052r   


北方館・望郷の家を訪ねて

納沙布岬には北方領土返還の     Nemuro_063r

最前線地である「北方館」がある。

北方領土に関する歴史的経緯の

資料関係が展示されている。

その「北方館」の隣に「望郷の家」

があり、戦前の島民の生活関連

資料や島々の街並みの地図

などが展示されている。

北方館の「北方領土返還要求署名コーナー」で、私も署名させてもらった。


根室駅に向かって

納沙布岬を9時半過ぎに再出発。

根室駅に向かい、一路、半島の北側をひた走りする。

途中、羅臼山と泊山が大きく見え、停車しては撮影。

天気に恵まれていたとは言え、我ながら良く撮れたと思う。

Nemuro_098r  Nemuro_096r

その他、停車して撮った風景である。

根室半島の北側ルートは、天気が良ければ羅臼山や泊山が見えるので、

時折、海の向こうに国後島の山々が美しい背景となり、絵になる。

根室半島巡りをした人でしか味わえない美味な風景でもある。

Nemuro_105r   Nemuro_110r   Nemuro_113r

Nemuro_125r   Nemuro_131r   Nemuro_137r

Nemuro_111r   Nemuro_140r_2  Nemuro_141r


旅の終わりに

予定通り、根室駅には11時過ぎに到着。

車を返却し、腹ごしらえということで、    Rimg0505r

駅で駅弁の「花咲かにめし」を買い、

駅横の観光インフォーメンション

センターで昼食タイムとした。

根室と言えば、何と言っても

「花咲かにめし」である。

花咲かにのフレークたっぷりに

いくらがこんもり盛り付けされ、

その下にある椎茸の甘味と調和し、うまいの一言であった。

このセンターには根室地区の特産物があるので、昆布物の加工品を

中心に、お土産として買い求めた。

   

根室駅発12時24分の電車に

乗り、釧路駅に予定より約10分            Rimg0506b

遅れの15時10分に到着。

駅で待機していた釧路空港行きの

リムジンバスに乗り、

釧路空港発17時15分発の

ANAで無事帰京となった。

今回、探鳥はできなかったが、本州の最東端:納沙布岬まで行ったこと。

そして、北方領土の国後島にある羅臼山と泊山を遠くからでも見ることが

できたことは、大収穫であった。

冬の道東一人たび:前編

Nemuro_004r  Nemuro_098r  Nemuro_137r

マイレージ特典航空券

4年前の冬のことである。                 P4290026r

ANAのマイレージが貯まり、

国内線どこでも往復タダの特典

航空券がもらえるようになり、

その期限が迫っていたので、

思い切り遠くへ飛んでいこうと、

北海道に行くことにした。         Nemuro_008r       

12月の初めに会社の休みが

取れたので、オオハクチョウの

飛来地で有名な「風連湖」の

探鳥を目的に、道東を散策

しようと旅行計画を練った。


根室・風連湖行き計画

2007年

 12月7日 羽田空港発  8:55 ANA741便 釧路空港着  10:30

       釧路空港発 10:50 高速バス  JR釧路駅.着 11:40

         釧路駅周辺で昼食

       釧路駅発   13:11 根室本線  根室駅着   15:28

         JR北海道のレンタカーを借り民宿「風連」へ行き宿泊 

 12月8日 6時前 風連湖に行きハクチョウの塒立ち観察

       1時間程度探鳥後、民宿に戻り朝食

       7時半頃、再度、風連湖に行きハクチョウ以外の野鳥観察

       11時頃 根室駅に行きレンタカー返却と昼食

       根室駅発 12:24 根室本線  釧路駅着 14:49

       釧路駅発 15:20 釧路空港着 高速バス 16:40

       釧路空港発 17:15 ANA744便 羽田空港着 19:00

という予定であった。

大満足!釧路の

釧路駅に午前中、予定通りに到着。       Rimg0440r

先ずは腹ごしらえということで、

駅周辺を物色していたら、

「皆様の市場 和商」という看板が

目に入った。

地場の市場のようなので、

ウニイクラ丼でも食べさせてくれる

食堂でもないかと中に入る。                   Rimg0439r

生の魚、カニ、エビ、ウニ、イクラ、

干物、塩辛、珍味、かまぼこなど

海産物中心に店が数十ヶ所。

それに寿司屋、蕎麦屋、食堂が

あるにあったが、それらの食べ物

屋さんにはあまりお客がいない。

店内の数ヶ所に設置された椅子で、

発砲スチロールの丼を手に食べて

いる人たちが目だった。

これはこの市場で有名な「勝手丼」      

という食事スタイルで、先ずご飯屋    

さんでご飯を買い発砲スチロール             Rimg0438r_2

の丼に入れてもらう。

そしてそのご飯の上に自分が気に

いった刺身やエビ、イクラなどを、

それぞれの店でチョイスして盛り

付けた「勝手丼」を食べるという

ものであった。

最初、私もそのスタイルで昼食にしようとしたが、テーブルがないと

落ち着いて食事もできないので、結局、食堂で定食を食べることにした。

ただし、食堂の店主にお願いしてご飯の丼にウニをのせてもらい、

イカ刺定食+ウニ入りの私流「勝手丼」にした。

何といってもイカ刺が新鮮でボリュームもあり、ウニは甘く、小鉢、温泉卵、

魚のあら味噌汁がついて美味そのものだった。

これで1,300円ぐらいだったと思うが、大満足の昼食となった。

Rimg0436r

花咲線の車窓から

さて、釧路駅から根室駅までは135.4kmの距離があり、根室本線ではあるが、

この区間は花咲線とも言われている。

2時間強のローカル線の小さな旅が始まった。

Hanasakr

釧路-根室間の往復に乗車した同じ型式の電車

Rimg0506b

私が乗った電車は「キハ-514」という寒冷地用の気動車で、

花咲線用に製造されたとのことである。

車輛の前後に運転台がある            Nemuro_147r_2

ワンマンカーで、車内の窓は        

二重になっており、外は4度以下

の寒さであったが、暖房が効き

すぎて暑くてたまらないので、

ダウンジャケットを脱いだぐらい

であった。

ブルーの座席をよく見ると、

フクロウやハクチョウなどの

動物や樹木が描かれており、        Nemuro_162r_3

花咲線特有の特別座席になって

いるようだ。                        

旅人の心をしばし和ませる               

粋なはからいだ。

釧路駅を予定時間通り出発。

進行方向左側は荒漠とした        Rimg0488r

根釧台地。               

右側は太平洋の海が時折見える  

寒々とした風景が続いた。            

電車がある無人駅に停車した時、

メルヘンチックな変わった小さな

駅舎が目についた。           Rimg0443r                  

その駅舎に北海道の地図に     

きつねやたぬきなどの動物の

絵が描かれている。

駅は尾幌(おぼろ)で、国鉄

時代の車掌車を再利用して   Rimg0448r

いるとのこと。

釧路駅を出発し、1時間弱で

厚岸(あっけし)駅に到着。

花咲線で釧路と根室を除き、

この厚岸駅が唯一の有人駅で、

上り電車との待ち合わせも     Rimg0466b

行われた。

厚岸駅を過ぎ、電車は海に接近

して走り、早々とハクチョウが

いっぱいいるではないか。

厚岸湖もハクチョウの飛来地と 

して、風連湖と同様に有名で、     Rimg0470b_2

ピーク時に数千羽訪れるという。

窓越しにシャッターを切り続けた。

厚岸湖は汽水湖なので、

ハクチョウたちは海のしょっぱい

水も飲んでいるのだろうか。   

一度聞いてみたいものだ。              Rimg0482r_2

厚岸駅から40分位過ぎた所で、

線路が見え、上りの電車が

待ち合わせをしていた。

2面2線のホームをもつ厚床駅  

であった。

厚床駅からしばらく行くと、      Rimg0493r_3         

昆布盛(こんぶもり)という

変わった名前の駅があった。

駅の近くに漁港があり、        

昔は昆布が獲れたのであろう。 

その由来の駅名かも。

突然、窓から馬が見え、牧場が   Rimg0495r_3

通り過ぎた。

そして、再び、尾幌駅と同じ形の   

駅舎が見え、「はなさき」という

駅名が読めた。                        

しかし、鉄板が錆びており、    

落書きもあって、きたならしい。      Rimg0497r_5

尾幌のようにキレイな状態に

して欲しいものだ。

そうこうするうちに、終点の

根室駅に16分遅れで到着。

釧路-根室間がほぼ2時間半

かかったことになる。

Rimg0502r

駅で手配していたレンタカーを借り、一路、今日の宿「民宿・風連」に向かった。

この民宿は風連湖の湖畔にあり、野鳥観察にはもってこいの場所である。

宿に着いた時は、すっかり暗くなっていたので、明日の探鳥に備え、

早めに寝ることにした。

白鳥の詩:コクチョウ編

P1040319r 

コクチョウ(黒鳥)は野鳥?

コクチョウは茨城県を中心に関東、東北、北海道などで生息が確認

されているが、もともとはオーストラリアに生息する固有種で、日本

にはいなかった。

コクチョウに関し、野鳥図鑑等で調べようとしたが、掲載されておらず、

見つけることができなかった。

つまり、外来種ということで、コクチョウは野鳥ではないということらしい。

確かに、野鳥の会の鳥合わせリストにも表示されていない。

湖沼で野生化し自然繁殖し、ハクチョウやカモたちと一緒にいる彼らを

見かけるが、野鳥ではないとはどうも合点がいかない。


千波湖のコクチョウ

なんでもコクチョウは1978年に宇都宮から水戸偕楽園の千波湖に導入され、

自由に放し飼いされ、数十羽にもなっているという。

時折、都内の公園(池のある)や関東周辺で見かけるコクチョウは

どうも千波湖発のようである。

その千波湖に程近い距離にある大塚池にもコハクチョウは飛来

しており、抱卵している姿を2007年の3月はじめ、発見した。


大塚池で抱卵していたコクチョウ

P1040251r P1040256r_2

大塚池にハクチョウが飛来するということで、まだ居残っている

ハクチョウがいるのではないかと思い、2007年3月初めに出向いた。

大塚池に到着して最初に目についたのが、コクチョウの抱卵であった。

コクチョウは池のほとりの浅瀬部分の島に、草や笹などで、1.5メートル

四方の巣を作り、その上で抱卵していたが、その姿は異様に目だった。

巣の近くに人や野鳥たちが近づくと、警戒の目でにらみつける。

コクチョウの卵は30日ぐらいで孵化すると言われている。

2,3ヶ月後に大塚池へ再来し、幼鳥でも見ようと、その日は50羽程度の

ハクチョウを観察して、池を後にした。


ハクチョウが飛来する大塚池

大塚池は最寄り駅が常磐線赤塚駅    Img_2261r

で徒歩20分程度の所にあり、

千波湖から直線で約5kmの位置に

あります。

池の周囲2.5kmの小さな池ですが、

冬場にはハクチョウがピーク時      096r_2   

300羽程度飛来するそうで、関東

でも隠れたハクチョウ飛来地に

なっている。

その他に、コガモ、マガモ、

オオバン、ヒドリガモ、オナガガモ、 

キンクロハジロなどのカモたちが    Img_2344r_2

エサを目当てに集まっている。

大塚池では餌付けも行われて

おり、こじんまりとした小さな池

なので、ハクチョウやカモたちを

間近で見ることができる。          

池のそばには住宅もあり、地域の   010r_2

住民は散歩がてらハクチョウたち

と触れ合うことができる、市民の

憩いの場になっているようだ。

池のほとりで人間を警戒もせず

安心して眠っているカモたちを

見ると、日本は平和だなとつくづく思う。

Pentax_400r  Pentax_347r

Map2

コクチョウの幼鳥

コクチョウが抱卵し、3ヶ月後の2007年6月中旬に、再度、大塚池を訪ねた。

ヒナは1羽だけ孵ったようで、夫婦とおぼしき2羽のコクチョウに1羽の

幼鳥が絶えずくっついていた。

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3_144r

コクチョウをよく観察すると、くちばし以外全て黒色でなく、

雨覆の下に白い羽がある。

初列風切羽と二列風切羽が白くなっており、ハクチョウより

白黒のコントラストがきいて、結構きれいだ。

3_136r


コクチョウのヒナ

その後、2年過ぎた2009年2月中旬、大塚池を再び訪れたら、

ラッキーなことに、コクチョウのひなを見つけた。

おそらく1月中旬から抱卵し、2月中旬にヒナが孵ったのであろう。

4羽のヒナが母鳥のそばを離れず、絶えず母鳥と行動を共にしていた。

彼らを遠巻きに父鳥が守っている姿があり、ハクチョウやカモがヒナに

ちょっかいを出そうとしていたら、父鳥がそれらを追っ払う光景が見られ、

ほのぼのとした家族愛を感じた。

245r

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その後のコクチョウ

翌年、2010年、3月半ばに大塚池を訪れた。

コクチョウ家族は確実にこの池に根付いているようで、つがいが2組、

ハクチョウたちに混じって泳いでいた。

コクチョウはハクチョウたちと違って留鳥なので、1年中、池周辺にいる。

いわば大塚池の主としてこれからも家族が増えていくのではないだろうか。

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