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秋田内陸線

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2011年12月

秋田内陸線:フリー切符の旅

Imgp1966r  Imgp2061rwjpg  Imgp2038rw

小友沼から秋田内陸線へ

私が秋田内陸線へ乗車しようとしたのは、小友沼のマガンの

塒立ちを見て、直ぐ帰京するのは休日の過ごし方として、

もったいないのではないか。

何か観光でもしてみるかと、帰りを大館能代空港の飛行機にして、

その最終便に間に合うよう秋田内陸線に乗ることをしたからである。

都合のよいことに、大館能代空港には鷹ノ巣駅から20分で到着する

バスが出ており、JR鷹ノ巣駅と隣り合わせで秋田内陸線の始発駅

である鷹巣駅があるので、「ローカル線・車窓の旅」をするには

もってこいである。

さて、東能代駅発9時36分の            Imgp1924r_3

「特急つがる1号」に乗り、

鷹ノ巣駅に着いたのは10時。

ここで秋田内陸線に乗り換え、

鷹巣駅発10時42分の

角館行きに乗ることにした。

Akitar

ホリデーフリー切符

Img_0112r_4         鷹巣駅で駅員に往復割引切符

          のようなお得な切符はないかと

        尋ねたら、千円のホリデー

        フリー切符を勧められた。

                          

この切符は角館駅より手前の松葉駅までしか行かないが、

行くところまで行ってみようと思い、買い求めた。

Imgp1956r_2  Imgp1952r_2


鷹ノ巣駅と鷹巣駅

ところで、 「たかのす駅」で妙に思ったのは、JRの駅名が「鷹ノ巣」で

秋田内陸線は「鷹巣駅」と呼び名は同じでも駅名は区別されている。

確かに改札は別だが、ホームではつながっており、実質的には

同一駅である。

調べてみると、秋田内陸線が国鉄阿仁合線だった頃は、

「鷹ノ巣駅」という1つの駅であったところ、国鉄阿仁合線が

第3セクターに変わり、秋田内陸線の駅舎が別途建てられてから、

JRが「鷹ノ巣駅」と称すようになったとのことである。


太鼓の町・鷹巣

鷹ノ巣駅で目に入ったのは、                    Imgp1951r_2      

「世界一の大太鼓のまち」と

いう幕と、郵便ポストの上に

のせられた和太鼓であった。

何でも駅から車で15分行った

所にある「太鼓の博物館」に、      

直径3.8m、胴の長さ4.52mの        Imgp1955r_2           

世界一の大太鼓があり、秋には    

「たかのす大太鼓まつり」が

開催され、何台かの大太鼓で

演奏されるということである。

さぞかし勇壮で迫力ある太鼓の

音が聞けるのではないだろうか。



始まるワンマンカーの旅

Imgp1960r                さて、1両編成の電車は鷹巣駅を

        定刻に出発した。

        私が乗車した電車は気動車で、

        前後に運転台がある

        ワンマンカーであった。

                            

座席数60、定員120名の車内は

トイレもついており、思った

よりも広く感じた。

車内には20数名の乗客がいたが、

土曜日の午前ということもあって、             Imgp2050r

通学客はいなく、年配の沿線利用

者が多く見受けられた。

その他、運転士以外に女性

アテンダントが1名同乗しており、

車掌兼、沿線ガイド兼、車内販売

係りという役目をされていた。


鷹巣駅から阿仁合駅まで

鷹巣駅を電車が出発して、                   Imgp1932r

広がる田園に小友沼の田んぼ

では見かけなかったハクチョウ

を30羽ほど見つけた。

ハクチョウと出会える秋田内陸線

をひとつの売りにできたら、野鳥

ファンも利用するのではない        Imgp1963r

だろうか。

合川駅までは田園風景が続き、

米内沢駅あたりから阿仁川が

接近して見えるようになった。

川沿いに森林の山も見え、

山里らしくなってきた。                      

阿仁前田駅に近づくと、眼下に      Imgp1965r

阿仁川が見え、ハクチョウや

カモ類はいないかと、目を皿の

ようにして川をのぞいたが、

野鳥は1羽もいなかった。

当初、阿仁前田駅に下車し、

阿仁川で探鳥(ハクチョウが飛来

するという情報で)しようと思った       Imgp2079r            

が、「こりゃ~無理」だと観念し、

松葉駅まで行くことにした。

しかし、腹が減っては戦はでき

ないので、一旦、阿仁合駅に

下車し、駅周辺の散策と昼食

タイムとした。

阿仁合駅到着 11時37分。

Imgp1971r_2


阿仁合駅について

阿仁合駅は国鉄阿仁合線の延伸により、昭和11年に開業。

その後、昭和61年、国鉄阿仁合線は第三セクター方式の秋田内陸線に

変わり、阿仁合駅も転換されたという歴史がある。

日本一の銅産出量を誇った阿仁鉱山が、昭和53年に閉山されるまで

阿仁合線は鉱石輸送で活躍し、阿仁合駅もその拠点としての役割を

果たしたという。

その歴史を伝える「異人館・伝承館」が駅近くにあり、当時を偲ぶ

ことができるそうである。

また、戦前・戦後の木材ブームに乗って、秋田杉は大量に伐採、

搬出され、阿仁合駅は木材運搬の起点としても活躍したという

ことで、山から切り出された木材が駅周辺に積み上げられていた

とのことである。

阿仁合駅は昭和50年代頃までは、日本の林鉱業の拠点駅としての

役目を大いに果たしたことになる。

そして、現在、阿仁合駅は本社と車両基地があり、秋田内陸線の

要の駅としての役割を担っている。

Imgp1968r  Imgp1978r


佐竹藩の観音堂

駅周辺で何か食べる所はないかと

物色したが、コンビニも食堂らしき      Imgp1974r

ものも何もなかった。

坂を少し登り高台に上がったら、

お堂らしきものを見つけた。

それは観音堂で元禄2年

(1689年)に佐竹藩が祈願所と

して建立されたものらしい。

今の秋田杉を築いたのは、地元の協力を得て杉を守り、250万本の

杉を植林したという佐竹藩の賀藤清右衛門景林のおかげだと聞いている。

この観音堂は森林保全作業に従事した人々の安全を祈願して建てられた

のではないかと、勝手に想像し駅に戻った。


馬肉シチューセット

Imgp1990r        結局、昼食は駅構内のこぐま亭と

       という食堂で食べることにした。

       私が注文したのは「馬肉シチュー

       セット」で馬肉シチュー+サラダ+

       黄金ライス+スープつきの900円。

                          

しかも金、土曜日限定の11時~14時でしか食べられない特別メニューであった。

ところで、食事代金のやりとりや配膳を駅長とおぼしき駅員さんが、駅の制服の

ままで店の従業員のように手伝っていたのには驚いた。

その駅員さんに駅弁のことで聞いてみた。

「電車の中で駅弁を食べたいのですが、ここの売店や車内販売で売らない

のですか?」「う~ん、駅弁は課題なのですがどうも・・・」と言葉を濁し、

歯切れが悪い。

鷹巣駅から角館駅まではおよそ2時間半はかかる。

駅弁を買って車窓の景色を見ながら食べるのがローカル線の醍醐味である。

旅する人たちのためにも駅弁は用意して欲しいものだ。

さて、シチュー用の馬肉はこれが馬肉かと首をかしげるほど、牛肉と変わら

ない味と柔らかさで結構うまい。

こぐま亭は馬肉ラーメン、馬肉丼などと馬肉料理があり、馬肉が売りのようだ。

阿仁合駅に着いたら、是非、馬肉料理を食してみることをお勧めする。

昼食後、売店のおねえさんにこの店限定のお土産ものはないかと聞いたら、

地元阿仁産の缶詰の「焼きりんご」と「マタギの里・栗まんじゅう」を勧められた。

それと鹿角産で古くからある秋田県名産品という「しそ巻きあんず」も

買い求め、改札に向かった。

Imgp2144r  Imgp2103r  Imgp2105r


阿仁合駅から松葉駅へ

Imgp2061r

さて阿仁合駅発12時51分の                  

電車に乗り、松葉駅へ向かった。                  Imgp2011r

車窓の様相が阿仁合までとは

一変してきた。

見事に真っ直ぐ立ち並ぶ杉。

渓谷と清流。そして積もった

雪の量も増えてきた。

トンネルも多くなり、線路間近に

迫った杉木立をかきわけていく         Imgp2088r

かのように電車は走る。

まさに雪国の山間を走る森林

鉄道の様子を呈してきた。

新緑や紅葉の季節に秋田内陸線

に乗れば、鮮やかな渓谷美が

見られるだろう。                             Imgp2003r_2

しかし、秋田杉は1年中、緑を

楽しむことができる。

生き生きとすくっと立ち並んで

いる杉を見ていると、私も背筋

をピンと伸ばさないといけない

ような衝動にかられる。

それほど見事な杉並みだ。           Imgp2095r

よほど沿線の人々が適度な

間伐や枝打ちをして、秋田杉を

しっかり守っているのであろう。

頭が下がる思いがする。

秋田杉は日本三大美林の

ひとつである。

これからも旅人の目を楽しませる

よう秋田杉を守って欲しいものだ。

Imgp2069r  Imgp2070r  Imgp2084r


雪深い無人の松葉駅

Imgp2038rw

電車はフリー切符指定の折り返し

駅である松葉駅に到着。            Imgp2041rw_2                

アテンダントに切符を見せ下車。

え!ここが指定された駅?

雪に覆われた風景に絶句した。

松葉駅は駅舎のない無人駅だが、

周りには人っ子一人いない。

見渡す限り雪と杉木立と山並み。          Imgp2043r

雪深い山里の駅に来てしまった。

しかし、ある意味、ここは日本の

山里の原風景と言える。

ホームに風雪よけの待合室の

ような建物があり、長椅子に

座布団が数枚敷いていた。         Imgp2036r_2

20分近く寒さに震えホームを

行き来しているうちに、

鷹巣行きの電車がゆっくり

近づいてきた。

ほっとした気分で乗車したが、

車内は団体客などがいて、

ことのほか暖かく感じた。


笑顔美人のアテンダント

松葉駅から阿仁合駅間の沿線          Imgp2051r             

観光ガイドを聞くのは、都合

2回目であった。

マイク片手に

「この電車はまもなく秋田県で

一番長い十二段トンネルに

入ります・・・」                             Imgp2028r                                                      

「まもなく赤い鉄橋で有名な

大又川の橋を渡ります・・・」

などど、よく通る綺麗な声で

沿線のガイドする女性の

アテンダントの声に、乗客は

左の車窓を見たり、右を見たりと           Imgp2019r         

忙しい。

彼女は観光バスのガイドさんより

話し方が数段うまく、声がはっきり

と聞きとりやすい。

それに、にっこり微笑む笑顔美人

でもある。

                                                                                                               

館内放送の合間に、ワゴンによる                  

秋田内陸線オリジナルグッズ関連             Imgp2055r

の販売が始められた。

沿線風景をイメージしたてぬぐい。

駅名の入ったキーホルダーや

ストラップ。マウスパッドなどなど。

そのアテンダントが私の所へ          

来たので、ストラップを買ったら、       Imgp2214r

おまけがついてきた。

購入するものは何でもよかったが、

笑顔のガイド代として買わないと

いけないという「天の声」が聞こえ

たから、買い求めだけである。


アテンダント:笑顔の見送り

さて、阿仁合駅に着くと、運転士と              Imgp2075rw

アテンダントが交代し、それぞれ

笑顔で挨拶をかわしていた。

で、さっきまでマイク片手にガイド

していたアテンダントが、今度は

車外から乗客に笑顔で見送りを

始めた。

そこに見かけぬもう1名の                Imgp2083r_2

アテンダントが加わり、2名で

笑顔による見送りとなった。

二人とも秋田美人なので、

うれしい上に胸にジーンと

くるものを感じた。

電車が動き出し、二人は

笑顔でいつまでも手を振っていた。   

まさに鉄道でしか味わえない

別れの感動シーンである。


阿仁合駅から鷹巣駅まで

電車は新しいアテンダントを乗せ、

終着駅に向かいだした。             Imgp2090r      

ここからは行きと同じように、

田園風景が段々と広がっていく。

と同時に雪も少なくなっていった。               

途中、前田南駅と阿仁前田駅と

の間で、森吉山が見えてきた。

森吉山は花の名山として初夏                                

から秋にかけ、300種類の高山               Imgp1941r_2

植物が咲き誇ると言われている。       

アテンダントの観光ガイドを聞き

ながら、いつしか終点の鷹巣駅

へ定刻の15時55分に到着した。

これで、私の秋田内陸線

フリー切符の旅も終了となった。


みんなで乗ろう!
秋田内陸線

秋田内陸線が赤字続きで、廃線                  

の危機に直面しているのを                        Imgp1993r

知ったのは、このブログを書こう

としてからのことです。

2008年9月 秋田県、北秋田市、

仙北市の三者によって2012年度まで

秋田内陸線を存続させることで合意。

しかし、2012年度までの5年間の

経営実績の結果を見て、存続させる        Imgp2008r

かどうかの再検討をするということ        

になっているようだ。

その実績結果によっては廃線になる

かも知れないわけで、

これは由々しき問題です。

そこで、私のブログを読まれた

方にお願いしたい。                          Canon_011r

来年、1回でよいですから秋田

内陸線に乗って欲しい。

この沿線は調べてもらえば

わかると思いますが、スキー場

あり、鮎釣り場あり、温泉あり、

紅葉・新緑の渓谷あり、花の

名山ありと、他のローカル線と

違って、観光資源が豊富です。

馬肉を食べに阿仁合まで行くもよし。

美人アテンダントに会いに行くもよし。

とにかくみんなで、一人でも多く

秋田内陸線に乗って、存続させましょう。

秋田杉の美林を見るだけで、心がきっと癒され、活力が沸いて

くると思います。

ついでに、鷹巣駅で駅員からいただいたパンフレット

「秋田内陸線 駅からアクセス」は沿線の観光や交通機関情報などが

ぎっしりつまっている優れものです。

是非、駅でこのパンフレットをもらうことを、お勧めします。

         

                

2011晩秋の小友沼:後編

Img_4217r_2  Img_4194r_2  Img_4370r

早朝の小友沼

11月26日の能代地方の

日の出時刻は6時35分でした。     

6時には観察小屋に着くように                     Img_4048r_2

宿を5時20分に出発。

今朝は昨日よりも寒さがやわらぎ

風もない。

真っ暗闇の小友沼へ続く農道を

懐中電灯片手に歩いていると、

後ろから近づいてきた自動車から    Img_4135r

私に声をかけてきた。

その方は「おとも自然の会」の

女性で、マガンの塒立ちの数を

カウントする当番ということでした。

その方の車に同乗させてもらい、

小屋に5時50分頃到着。               Img_4233r

小屋では石油ストーブが灯され

私を暖かく迎えてくれた。

先発の会員は毎回お会い

している牛丸さんという方で、

カウンター片手に羽数調査を

専門にされている。               Img_4205q

今回も暖かいコーヒーを

ごちそうになった。


マガンの塒立ち

ところで、すでに塒立ちは

始まっているとのことで、マガン

たちの動きがかなり早い。

早速、観察・撮影モードに入る。

暗闇の中でマガンたちの               Img_4217r

鳴き声はよく聞こえるが、沼を

飛び立つ姿が暗くてよく見えない。

6時半過ぎてから沼の様子が

何とか見えてきたが、大半の

マガンは飛び立ち、7時頃には

小屋左最深部あたりに2000羽     Img_4187r

程度残っているだけであった。

今年3月11日に訪れた時より、

沼の水かさが増し、いつもだと

小屋正面と対岸との真ん中

あたりに、横一線でマガンが

整列しているのだが、今回は    Img_4191r

水位の影響で、マガンたちは

対岸近くに陣取っていたようだ。

従って、以前より彼らを遠くから

観察するという状況になった。

居残りハクチョウの飛び立ちは

比較的よく見えたので、カメラに      Img_4194r   

少し収めることができた。

私が小屋に到着した後、

畠山さんは見えられなかったが、

副会長で「風の松原ガイドの会」

会長の渡邉さん他3名の会員の

方と、一般ウオッチャーが数名      Img_4388r

来られ、小屋は結構にぎわった。

私は7時半過ぎに小屋を出る

ことにしたが、東能代駅まで

早朝、私を同乗していただいた

会員の方に送ってもらい

大変感謝している。

Img_4371r  Img_4380r 

おとも自然の会について

おとも自然の会は能代市の市民中心に、小友沼及びその周辺の

自然を守ることを目的として作られたボランティア団体で、

平成10年に結成されています。

現在、約80名ほどの会員の方たちがいらっしゃいます。

会では四季通じての自然観察と環境保全活動を行っており、

具体的な活動として

秋から春にかけて飛来するマガンやハクチョウたちの

☆飛来数調査

☆小中学生対象の観察会の開催

☆市民の自然学習会開催とサポート

及び

◇観察小屋の運営管理

◇沼周辺のゴミ収集と美化活動

◇沼周辺の植生調査

◇沼への市道吹き溜まり除雪

などを行っています。


日本一価値ある渡り鳥の飛来数カウント

この会がスゴイのは日本一価値

ある渡り鳥の飛来数調査活動を     Imgp1916r

行っていることです。

しかも、渡り鳥の飛来数を毎日

カウントしていることです。

(渡り鳥の飛来期間中)

全国でマガンやハクチョウを

多く見れる湖沼は

□宮島沼(北海道)                  Imgp1918r

□ウトナイ湖(北海道)

□小友沼・八郎潟(秋田県)

□福島潟・佐潟・瓢湖(新潟県)

□伊豆沼・蕪栗沼(宮城県)

と5ヶ所ありますが、

彼ら渡り鳥が飛来する期間に、毎日、

カモ類を含め羽数カウントし、記録として残されているのは、

唯一、この小友沼だけです。

そして、日々欠かすことなく記録作業しているのが、「おとも自然の会」の

方たちで、いくつかの班を編成し、毎日、この作業にあたっています。


飛来数データの公開

日々記録された観察記録は                 Imgp1914r

能代市環境産業部・環境衛生課

環境保全係の方が定期的に

市役所へ持ち帰ります。

そして、能代市のHPの中で

「小友沼の概要」という頁にて

マガン、ヒシクイ、ハクチョウ他

カモ類の週間ピーク飛来数を

アップし、公開しています。                    Imgrwr                                                                                   

「おとも自然の会」と能代市との

連携によって、マガンたちの

飛来数状況が2001年秋から

10年に渡って閲覧できると

いうことは、どのような鳥類

学術資料より価値あると

思います。

これはある意味、世界に誇る

鳥類観察データと言えます。

私はこの「小友沼の概要」

シーズン渡来数データのうち、過去3年ぐらいの動向数値を見て、

小友沼探訪の日を決めています。

これからも渡り鳥の飛来数カウントが末長く継続されることを願い、

小友沼を後にした。

2011晩秋の小友沼:前編

Img_3937r  Img_4005r  Img_4012r_3  


夜行バス・キラキラ号

今年3月11日以来、2度目の小友沼入りを果たした。             

都合、小友沼は4回目の探訪である。

今回はマガンの塒入りと、塒立ちを見ること以外に、

沼周辺を歩き、沼に自生している植物を観察・撮影

することであった。

そのため、初日は午前中の                  

早い時間に小友沼に到着する

べく、高速夜行バスを利用した。   Kira_img1_600             

11/24 新宿西口 22時45分発

秋田経由・能代着 9時50分の

「キラキラ号」という高速夜行

バスがそれで、運賃6,000円は

新幹線・JRの4掛け以下で安い。

ただ、難点と言えばトイレが

ついていないことである。2~3時間ごと、トイレ休憩はあるが、

トイレが車内にあった方が安心であることに間違いはない。

で、バスは予定より1時間早い8時50分に能代駅に到着。


強風雪の小友沼

小友沼入りする数日前の能代地方・天気予報では晴れのち雪が、         

直前になったら降水量90%の暴風雪に変わって、最悪の天候に

になると覚悟して、東能代駅へ9時半前に到着。

予定より早く着き過ぎたので、しばし駅にて休息タイムとした。

駅舎の外は雪交じりなので、タクシーにて小友沼へ直行。

10時過ぎに観察小屋に到着。

時折、強い風雪が小屋の窓に                Img_3952r_2

吹きつける。

雪がやんだところで、沼周辺に

自生している植物の写真を撮る

べく、小屋の外へ出る。

しかし、5分もしないうちに吹雪、

撮影を中断し、雪がやむのを待つ。

そんなことを繰り返し、風雪が一段と強くなったので、            

一旦、小屋に戻ることにした。      

まだ11時前であったが、小屋で昼食をとることにした。

Imgp1910r   Imgp1913r

東能代駅で買った「鶏めし」は大館・花膳のもので、有名駅弁が

小友沼で食べられるのは大変ありがたい。

鶏のだしがご飯に滲みこみ実にうまいの一言である。

しばし休憩し、再び外へ出て

沼のほとりの植物観察を始めた。      Img_3935r      

時折、強い風雪が吹きつけ

撮影がうまくいかない。

結局、植物撮影はあきらめ

小屋に退避し、しばらくの間

椅子に座りじっとしていた。

この日、沼周辺の温度は

4,5度とかなり寒かった。

結局、この日、小友沼から100m以内の植物を観察・撮影

しただけで終わってしまった。

次に紹介するのが、晩秋の小友沼の風景と一部沼周辺の植物である。

Img_3921r   Img_3956r

Img_3968r Img_3929r_3

Img_3942rw_2 Img_3940r_2

Img_3923rw_2 Imgp2113rw_2


畠山さんとの語らい

小屋でじっとしても寒いので、          Imgp1906r

石油ストーブの点火方法を教えて

もらおうと、畠山さん(おとも自然

の会:会長)に電話したら、直接、

小屋へ足を運んでいただいた。

畠山さんと二人で、かれこれ

2時間以上話し合ったであろうか。

小友沼の池の構造のこと。    Imgp1914r

沼周辺の自然のこと。

飛来する野鳥たちのこと。

いろいろ質問をして、

気持ちよく答えていただいた。

鳥に関して、今年はハクチョウ

の幼鳥が平年の半分以下と

少ないという話しが気になった。

シベリアで何か異変でも起こったのだろうか。


小友沼の生態系に異変

畠山さんの話しの中で、

気になったことは、小友沼の      Img_4168r_2    

植生に異変が起こっている

ことであった。

沼周辺の松が松くい虫の侵入で

いわゆる「マツ枯れ」が多く

なっていること。

また、「ナラ枯れ」も進行して

いるという樹木の危機。

そして、沼のハス全滅し、    Img_3948r         

マコモ減少しているという

植物の衰退。

確かに対岸には樹木が一部

伐採された箇所がいくつかあり、

丸太の束が積み上げられ

散在していた。

また、対岸の山林で部分的に「ナラ」枯れと思われる箇所があり、

確かに紅葉ではない。

「マツ枯れ」は北上を続け、今や青森県の県境まで達しているという。

「ナラ枯れ」は日本海側中心から内陸部へと拡大し、全国的に猛威を

ふるう勢いだと言われている。

小友沼もそれらの被害に遭うとはしばし絶句した。

自然の生態系の再生・保全は国をあげて取り組んでいかなけ

ればならない課題ではなかろうか。


マガンたちのいない田んぼ

小友沼へ過去3回訪れた時、

沼へ行く途中の何枚かの田んぼで     Canon_001r    

マガンやハクチョウが落穂をつい

ばんでいる光景を見かけたが、

今回はゼロだった。

そこでその話しを畠山さんに

したら、彼らをよく見かける

田んぼへ行こうと、2時過ぎに車で見回りに出かけてみた。

車は随分走ったがどこにもマガンやハクチョウはいない。

どうも様子が変である。

畠山さんも首をかしげていた。

田んぼにはカラスの群れが目立つだけで、彼らはカラスを

避けて遠出しているのかもしれない。

能代市では最近、ゴミ収集が厳しくなったらしく、カラスが

ゴミをあさることができなくなったと聞く。

それでカラスたちはやむなく田んぼで落穂拾いしている

のではないだろうか。

いずれにしろ田んぼでマガンやハクチョウたちを見ることが

できないのは、せっかく小友沼まで来た甲斐がない。


マガンの塒入り

11月25日、能代地方の

日の入り時刻は16時18分           Img_4009r

であった。

15時30分過ぎた頃から

いくつかのマガンの偵察隊が

沼の上を旋回。

16時近くなった頃、数千羽

単位のマガンの集団が              Img_4063r

かわるがわる沼の上を旋回

するも、なかなか降りてこない。

(いつもと同じ行動パターン)

16時30分過ぎから、塒入りが

始まり、マガンは次々と沼に

吸い込まれていった。

この日、マガンは25000羽ほど沼に入っていったようである。

沼周辺はすっかり暗くなったので、宿に行くことにした。

宿は3月11日に泊まった民宿の松栄さんが廃業したので、

今回は東能代駅裏にある民宿「ポプラ荘」に泊まった。

宿へは畠山さんの車で送っていただいた。

畠山さんと貴重で有意義な時間を過ごせたことに、大変感謝している。

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