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ハクチョウは減っているの?

コハクチョウとオオハクチョウ

日本に越冬で飛来する

ハクチョウは、コハクチョウと             Canon_084br

オオハクチョウが大半。

コハクチョウは太平洋側。

オオハクチョウは日本海側

への飛来が多いという傾向が

あります。

どちらもユーラシア北部で        Dsc03563r

繁殖し、日本へも越冬のため、

秋に飛来し、春、北へ帰る。

渡り鳥として子供たちにも

人気のハクチョウですが、

ここ数年、ハクチョウが

飛来していた地域で、減少         Pentax_210r

していると言われています。

本当にそうなのか?

それを検証するため、

環境省が過去、40年以上、

全国的に調査している「ガンカモ類生息調査」

データを利用してみました。


「ガンカモ類の生息調査」

環境省では昭和44年度より毎年、1月15日前後、全国的に

調査地点を定め、ガン、カモ、ハクチョウ類の冬季生息状況を

調査しています。

その目的は野生生物の保護に           Pentax_275r

必要な資料を収集するためで、

各都道府県の協力を得て、

実施されているのです。

直近の確定値のある

平成23年度調査では     Hyouko270r

全国8,904地点

延べ14,958名の調査員

1月15日前後1週間にて実施

されました。

なお、平成24年度調査分は

平成25年4月16日に           Canon_015rr

都道府県別の暫定値が

報道発表されました。

しかし、確定値ではないので、

調査地点別羽数の発表はまだありません。

そこで、ここ10年のハクチョウの飛来推移を調べたのが下記

データとグラフです。

確定値の最後が平成23年度なので、平成14年度から

平成23年度までの全国計をひろってみました。

Haku23

グラフでわかる通り、平成20年度よりハクチョウの飛来は減少を

続け、それぞれのピーク年度から3割前後、減少しています。

日本で鳥インフルエンザが発生したのが、平成17年6月。

以降、ハクチョウ飛来地で餌付けしていた地域の自治体が、

自粛を始めてから、ハクチョウが減少してきたのが

大きな要因と考えられます。

それとハクチョウの幼鳥率(飛来したハクチョウ総数に対する

幼鳥数の率)の減少もあるようです。

(一関・野鳥の会調査例)

原因として、繁殖地で野生動物         Pentax_268r

により、ハクチョウの幼鳥が捕食

されたり、給餌による薬害などで、

ハクチョウの幼鳥も飛来数が

減少しているのではないかと

思われます。

で、それぞれの平成14年度と

平成23年度の飛来数ベスト10を

調べてみました。

最初に平成14年度のコハクチョウ羽数ベスト10。

その下に平成23年度のコハクチョウ羽数ベスト10。を

比較できるよう掲載してみました。

14kohak_2

                   ↓

23kohak

このベスト10移り変わりで、目立つのは酒田市の最上川

調査地点(スワンパーク)が平成14年度1位だったところ、

平成23年度では7位と75%も大幅減となっています。

ここは観光名所にもなっているスワンパークがあり、

給餌が行われていました。

しかし、例の鳥インフルエンザウィルス発生により、

給餌を止めたことにより、一気にハクチョウの飛来が減少した

典型的な例になっています。

P1020262r 088r

一方、平成23年度で1位となった佐潟・上佐潟・御手洗潟、

2位となった福島潟は給餌は一切行われておらず、

鳥インフルエンザ問題とは関係なく、飛来数が増えています。

この地区ではハクチョウたちが安心して飛来しやすいように、

地元ボランティア団体や地元の小中学生の子供たちが、

清掃、マコモ(ハクチョウの好物)の植栽など、環境整備に

たゆまぬ努力を続けてきている努力が実っていると思われます。

Pentax_219br

次に、平成14年度のオオハクチョウ羽数ベスト10。

その下に平成23年度のオオハクチョウ羽数ベスト10。を

比較できるよう掲載してみました。

14oohaku

             ↓

23oohak

平成14年度、オオハクチョウの飛来でも、給餌が行われていた

1位の最上川地区が平成23年度ではベスト10から脱落。

一方、給餌を一切行っていない伊豆沼・蕪栗沼地域が

5ヶ所もベスト10に入るというように、給餌を止めた地域に

飛来していたオオハクチョウが、大挙、伊豆沼・蕪栗沼地域に

移動してきていると思われます。

下の写真は伊豆沼・内沼のオオハクチョウ。

305r

そして、平成14年度の10位の長木川(栄町付近)は

町の観光目玉になっていましたが、給餌が中止されて以降、

オオハクチョウは姿を見せなくなっています。

下の写真は2007年3月に長木川で撮ったもので、この時、

まだ給餌は行われていました。

P1040077q

このように、コハクチョウもオオハクチョウも鳥インフルエンザ

ウィルス発生以降、彼らが飛来していた地域の自治体が

給餌中止政策を取ることによって、ここ数年、ハクチョウたちの

大量移動が行われていることがうかがえます。

で、ハクチョウの話しはここで終わりにしようと思っていたのですが、

確定値でない最新の平成24年度・ハクチョウ飛来数の10年を

時系列に並べてみたところ、驚くべき数値変化となりました。

Haku24

何と、コハクチョウもオオハクチョウも平成23年度より飛来数が

増えているではありませんか。この原因は何か?

確定値が出て、調査地点での羽数増減を分析する必要が

ありますが、調査方法の変更や調査地点の増減や変更など

何らかの変化があったのか、知る必要あると思います。

まさか、確定値で平成23年度より羽数が減少していました

という調査結果が出るとは思いませんが・・・

このブログを見られた日本野鳥の会の関係者や

バードリサーチの方、バーダー編集の方など、

鳥関係の方々にお願いです。

平成24年度にハクチョウの羽数が増えている

要因を教えてください。よろしくお願いします。

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