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環境省:ガンカモ類の生息調査を調べる

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ガンカモ類の生息調査:環境省

環境省では、毎年、1月中旬に全国の観察地点で「ガンカモ類の

生息調査」を行っています。

今年、4月に発表された「ガンカモ類の生息調査平成24年度

(第44回)・暫定値」では

平成25年1月13日を中心に(前後1週間以内)

全国9,000地点 約4,000人の協力を得て

調査が行われました。

以前、私のブログで「ハクチョウは減っているの?」で、

ハクチョウの直近10年の生息データを分析しましたが、

今回、第1回調査昭和44年度(1969年)から第44回調査までの

データを全部使って、そのトレンドを調べることにしました。

その手法は

①ハクチョウ類合計 1969年~2012年での年度羽数推移

②ガン類合計 1969年~2012年での年度羽数推移

③カモ類合計 1969年~2012年での羽数推移

④ハクチョウ類・ガンカモ類の総合計 1969年~2012年での

 年度羽数推移  を時系列にグラフ化してみることにしました。

この4種類のデータをひとつのグラフに表すと、ハクチョウ類と

ガン類の羽数が小さく、カモ類が多すぎて、ハクチョウ類と

ガン類のトレンドが見えにくいため、個別のグラフとしました。

それで、最初にハクチョウ・ガン・カモ類の総合計を

グラフ化して見ると、次のようになります。

   Gokei

第1回調査:昭和44年度(1969年)の合計羽数が 1,025,513 に

対し、第44回調査:平成24年度82012年 が 1,704,778 なので、

44年間で、1.66倍679、265の羽数増加となっています。

直近10年から10年ごとに赤線をほどこすと、

1973年~1982年 増加傾向

1983年~1992年 増加傾向

1993年~2002年 増加傾向

2003年~2012年 減少傾向  という大きな流れを

読み取ることができます。

1983年~1992年、1993年~2002年と野鳥全体の羽数が

著しく増加した理由として、大きく、2つほど、上げられます。

その一 1985年9月 伊豆沼・内沼(宮城県)がラムサール条約

登録地と認定されたこと。その後、本州各地でラムサール条約の

登録地が増え、自然環境の保全が進んだこと。

その二 1985年栃木県小山市で 生き物ブランド米

「メダカ米」が販売され、1990年 雁の里米(宮城県)、

1992年めだかのお米(山形県庄内町)と、2000年前後に、

全国各地で、生き物ブランド米の取り組みが行われてきたこと。

などが上げられると思います。

ところで、2003年~2012年の10年で、全体の羽数が減少

傾向にある理由として、鳥インフルエンザ発生による、

ハクチョウなどの飛来地でのえさまき中止が考えられます。

2002年に韓国で鳥インフルエンザH5N1が発生・流行し、

日本にも飛び火。2003年1月 山口県、大分県、京都府と

同型の鳥インフルエンザが発生して以来、2005年には

茨城県、埼玉県でH5N2の発生。2007年 宮崎県、岡山県で

H5N1が発生し、全国的に、ハクチョウやカモたちへの給餌が

中止されることにより、野鳥渡来地での飛来が一気に減少。

そこで、次にハクチョウとともに行動するカモたちの羽数グラフを

並べてみました。

Haku_3  Kamo_2

ハクチョウ類とカモ類を並べてみればわかる通り、どちらも

似通った推移を示しています。

第1回調査のハクチョウ類は 11,637 カモ類は1,008,311で

ハクチョウ類の伸び率が 583,2%56,231羽数増加

カモ類の伸び率145,7%460,933羽数の増加となっています。 

で、2003年~2012年の10年間で、どちらも減少傾向にあるのは

先ほど述べた、鳥インフルエンザ発生の影響が強いと思われます。

最後にガン類。すさまじい増加です。

ちなみに、第1回調査(1969年)と44回調査(2012年)を

比較してみると、第1回の羽数が 5,565 44回調査が

167,666と実に3012,9% 162、101羽数の増加です。

Gan

2013年以降、ハクチョウ類やカモ類が減少傾向にあるのに対し、

何故、ガン類は増加し続けているか。

マガンたちの80%は伊豆沼・内沼で越冬すると言われています。

しかし、一極集中で、同じ場所にマガンたちのねぐらとするのは、

鳥インフルエンザ発生で、蔓延するおそれがあるということで、

2005年に伊豆沼に程近い蕪栗沼をラムサール条約登録地にして、

「蕪栗沼周辺の水田」もラムサール条約が適用されたこと。

さらに2008年 これも伊豆沼に近い「化女沼」がラムサール条約

登録地と認定され、マガンを含む渡り鳥たちが、それぞれ分散され、

彼らによってえさ場と安全・安心の場所が確保されたことが多い。

伊豆沼、内沼、蕪栗沼、化女沼と官民一体となって、野鳥たちの

自然環境保護にあたったことが、功を奏したと言えます。

これからも、日本各地で野鳥や小さな生き物たちにとって、

住みやすい自然環境作りに、官民一体となって取り組んで

欲しいものです。

そうすることによって、私たちも、安心で安全な食べ物が提供される

ことになるわけですから。

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