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ハクチョウ飛来地分布図!

コハクチョウとオオハクチョウ

日本にハクチョウが毎年、秋から春にかけ

6万~7万羽飛来し、各地で越冬する。

平成25年4月16日発表の

「環境省 平成24年度・第44回・ガンカモ類の生息調査ー

暫定値」(調査機関 2013年1月6日~1月20日)によると、

コハクチョウが 39,825羽 オオハクチョウが 26,621羽

でした。

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コハクチョウ(新潟県・瓢湖)

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オオハクチョウ(北海道・登別の幌別川白鳥テラス

調査時点での羽数が少なかったため分布から除外)

この調査は毎年、1月の前半から中旬にかけ、

全国9,000地点、、4,000人の協力を得て

実施されているわけですが、北海道、東北の湖沼では

1月の調査期間、結氷して鳥たちがゼロという地点が発生する。

たとえば、10月初め、オオハクチョウが日本に最初飛来する

濤沸湖では、1月、結氷のため調査羽数ゼロとなる。

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結氷した風連湖。私が訪れた12月末、鳥1羽も

いなかった。

同様、宮島沼も小友沼(秋田県)なども結氷するので、

調査地点から外れている。

そこで、調査羽数ゼロでも、秋、飛来し、春、北帰する

ハクチョウ飛来地も加味して、

「コハクチョウ&オオハクチョウの主な飛来分布図」を

作成してみました。

私自身、ハクチョウ大好き人間で、数多く、ハクチョウ飛来地を

訪れているので、ハクチョウ飛来地の確認の意味でも、

今回、マッピングした次第です。


コハクチョウ&オオハクチョウの主な飛来地分布地図

Img018r

(注1)青森県の十三湖は「十三湖のオオハクチョウ」で

青森県の天然記念物に指定されている。

今回調査ではコハク164羽 オオハク 0羽となっていましたが、

平成21年調査でオオハクが132羽記録されていることから、

(14)十三湖をコハク、オオハク飛来地として併記マッピング。

(注2) (26)阿武隈川ー三本木橋~文知摺橋及び

(27)多々良沼はコハクとオオハクの羽数が拮抗しているので

併記マッピング。

なお、マッピングのデータは下記リストです。

Img019r

(注1)表示番号は私がセレクトした調査地点を便宜上、

つけた管理用番号。一応65地点選んだことになる。

(注2)備考欄で調査羽数がゼロもしくは少数の有名飛来地に

ついて補足説明。


コハクチョウの飛行ルート

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御宝田遊水池のコハクチョウ(長野県明科)

コハクチョウは北シベリアの繁殖地からサハリンを経由して

日本には最初、北海道北部、浜頓別町にある

クッチャロ湖に飛来(ハクチョウの9割がコハクチョウ)。

その後、石狩平野を移動し、中継地の宮島沼に到達。

そこから本州を日本海沿いに南下。小友沼(秋田県)を

中継地として一時滞在。もしくは秋田県を飛ばし酒田の

最上川へ集結。さらに新潟県の佐潟、瓢湖へ移動。

その後、富山、石川、琵琶湖へと南下。

残ったコハクチョウは中海、宍道湖で越冬。

島根県がコハクチョウの越冬南限になっている。


オオハクチョウの飛行ルート

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水戸・大塚池のオオハクチョウ

一方、オオハクチョウは、カムチャッカ半島から千島列島を

渡り、日本最初に飛来するのが北海道東部、網走市と

小清水町にある濤沸湖。

その後、風連湖、厚岸湖を経由し、太平洋側を通って、

本州の越冬地に向かう。

その後、青森、岩手と南下し、マガン同様、最大の越冬地で

ある内沼、伊豆沼、蕪栗沼地域へと目指す。

南限は館林の多々良沼あたりになっている。


コハクチョウとオオハクチョウとの交錯地

ところで、ハクチョウのマッピングをしながら気づいたのは、

(1)コハクチョウの日本海側飛行ルートでオオハクチョウが

飛来する地点があること。

その第一が酒田市の最上川で、この川はハクチョウが1万羽

近く飛来するところで有名。以前、給餌を行っていましたが、

日本での鳥インフルエンザ発生以降、給餌は止めている。

で、オオハクチョウはコハクチョウより人なつこく、エサを

まくと集まってくる傾向がある。

そのためか、最上川支流にある河川公園(幸福川)で、

オオハクチョウが多数カウントされている。

おそらく、クッチャロ湖に飛来した数少ないオオハクチョウが

最上川周辺の一部に集まっていると思われる。

第二は、柏崎市にある五日市池、長峰の池でも、オオハクチョウが

600羽以上カウントされていることです。

この地域は給餌となっているので、オオハクチョウが

集まりやすいのではないかと思われる。

次はオオハクチョウの飛行ルートの太平洋側で、

宮城県あたりから関東にかけ、コハクチョウも飛来し、

2種のハクチョウが見られる。

おそらく、酒田のコハクチョウの一部が太平洋側へ

渡っているのではないかと推測。その裏付けデータは

ありませんが、マッピングの結果、そうではないかと私的意見。

また、コハクチョウとオオハクチョウの動きの違いで

特徴的なのは、栃木県大田原市の羽田沼。

環境省のガンカモ調査によると、羽田沼ではコハクチョウが多く、

羽田沼近くの水田でオオハクチョウが多いという結果が出ている。

どうやら羽田沼周辺でふゆみず田んぼがあるようで、

人がまくエサにオオハクチョウが集まっていると思われる。

今度、確かめに行って来ようと思う。

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何しろオオハクチョウは上の写真のように人なつこい。

水戸・大塚池でえさまきをしていた人たちの所に、

エサをもらおうとお出ましになる。


エサまきを止めたハクチョウ飛来地の現状

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上の写真は2007年3月初めに、秋田県大館市にある

長木川の大館橋付近で早朝、撮ったもの。当時、300羽超飛来。

この付近の岸に「白鳥広場」があり、朝からエサまきが

行われていました。

しかし、鳥インフルエンザ発生から、エサまき禁止となり、

その後、ハクチョウの飛来は激減。そして皆無に。

実際、環境省の平成24年度・ガンカモ類の生息調査でも

羽数ゼロでした。

観光目玉にとハクチョウ飛来地として市がPRしていたのが

無駄になってしまった。

こういう餌付けをしてハクチョウを飛来させていた東北の

各地点で、エサまきを止め、ハクチョウが飛来しなくなった

ケースが多い。

しかし、最上川はハクチョウの好物のマコモを川の流域に

植えていく努力の成果で、エサまきを止めた今でも

ハクチョウが1万羽近く飛来している。

人間の都合でハクチョウをおびき寄せるため、エサまきをして、

今度は鳥インフルエンザで危ないということで、エサまきを止める。

ハクチョウは結構ドライだから、エサのない所にはおさらばする

わけです。

ハクチョウに限らず鳥たちは本来、自分たちでエサ探しをする。

私たちは鳥たちが飛来しやすいような自然環境を作って

いくことが大事です。

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